2011年05月19日

不活化ポリオワクチン情報

先日、読売新聞佐賀支局の記者さんが来院されて、不活化ポリオワクチンについての取材を受けました。
その時の記事が読売新聞 佐賀版に掲載されましたので、掲載します。


読売新聞 2011/05/15 佐賀版

ポリオ 未承認ワクチン接種増

ポリオの生ワクチンの予防接種が原因とみられるまひの発症を避けるため、海外から発症の危険性のない「不活化ワクチン」を輸入して乳幼児に接種する医療機関が増えている。県内の現状を調べた。(山根秀太)

ポリオの予防接種で一般的に使われているのは生ワクチンだ。毒性を弱めた生きたウィルスをそのままワクチンとして使うため、まれに感染し、発症することがある。世界保健機関(WHO)の調べによると、世界で100万回に2〜4件の割合で発症しているという。国内では1989年度からの20年間に計80件の発症が確認されており、県内にも認定患者が1人いる。昨年は兵庫県と神奈川県でワクチンによる感染が報告された。
 一方、不活化ワクチンは死滅したウィルスを使っているため、安全性が高く、アメリカを始め多くの国がこちらに切り替えているが、日本では未承認のままだ。厚生労働省が安定供給を重視し、「ワクチンは原則国産」の姿勢を崩しておらず、国内の製薬会社の開発を待っていることが背景にに控えている。
 しかし、国内では「子どもに安全なワクチンを接種させたい」という声が高まっており、不活化ワクチンを海外から調達して接種する医療機関が全国で増えている。
 佐賀市兵庫町の「やまのうち小児科・内科」(山内昌樹院長)は2月から、フランスから輸入した不活化ワクチンの接種も始めた。これまでに延べ100人が受け、取り扱っている医療機関がない長崎県や熊本県などから来院するケースも多い。現在、接種は1ヶ月待ちという。
 山内院長(38)は「不活化ワクチンはインターネットを使って容易に輸入できる。ポリオにならないために接種を受け、ポリオになってしまうのは理不尽すぎる。予防接種に関する国の取り組みは遅れている」と指摘する。
 ただし、生ワクチンの接種は公費による全額負担で無料だが、不活化ワクチンの接種は全額個人負担となる。接種は1人あたり4回が標準的なため、計2万円程度かかる。
 
国の補償ないことに注意

 不活化ワクチンの接種について行政に聞いた。希望する親の相談が昨年から徐々に増え始めたという佐賀市健康づくり課は、「取り扱っている市内の医療機関を紹介することにしている」と説明。県健康増進課は「国内では未承認のため、副作用が出た場合、国からの保証はない。かかりつけの医師と相談の上、接種してほしい」と、いずれも現時点では医療機関任せだ。
 患者らでつくる「ポリオの会」(東京都)に寄せられるワクチンに関する相談は年々増えており、一日に300件の相談が寄せられたこともあるという。
 小山万里子代表(62)は「生ワクチンによる感染は薬害ともいえる。先進国では日本だけがいまだに生ワクチンの接種を続けており、一日も早く不活化ワクチンに切り替え、ポリオに苦しむ子どもや親をこれ以上増やさないでほしい」と訴える。
 会によると、九州では、やまのうち小児科・内科(0952-33-8500)のほか、福岡県飯塚市の飯塚市立病院(0948-22-2980)、同宗像市の林外科医院(0940-33-5577)も不活化ワクチンを接種できるという。詳細は会のホームページ(http://www5b.biglobe.ne.jp/polio/)で。問い合わせは(03-3872-7359=ファックス兼用)へ。
posted by くま at 15:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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